伝承と創作人物

雲英

うんえい

『三国志演義』の架空人物。23回に登場。董承の侍妾。
董承が曹操暗殺を計画する頃、下男の秦慶童と暗がりで談笑していて主人の怒りを買い、殺されそうになる。
董承の夫人がとりなして命は助かったが杖四十叩きに処せられ、怨みを抱いた慶童が曹操に計画を密告した。

牛氏 ぎゅうし 元朝末の高明(1305?-1359)作『琵琶記』の人物。蔡邕の妻。牛丞相の娘。
蔡邕が上京し、中状元(成績首位で進士)になりその才能を気に入った牛丞相が娘と嫁がせた。
夫と共に都で暮らしていたが、元々の妻の趙五娘が蔡邕を尋ねて来て事情を知り、
趙五娘のために牛氏が五娘に正室の座を譲って三人は幸せに暮らした。
その後蔡邕は中郎将の位を授かり、五娘は陳留郡夫人に、牛氏は河南郡夫人に封じられ、
夫の父の崇簡に十六勳の位、母秦氏にも天水郡夫人を追贈された。
史書上の父は蔡稜。母は袁渙字曜卿のおばで司徒・袁滂の姉妹(太平御覧513『先賢行狀』)

河南郡夫人
牛素玉(越劇『琵琶記』)
牛桂英(京劇『趙五娘』)

趙五娘 ちょうごじょう 元末の高明作『琵琶記』及び『趙氏賢孝宝巻』のヒロイン。蔡邕の妻。夫が都へ出仕する前に嫁ぐ。
夫の単身赴任中は貧しいながらも義母に仕え、糠を食べて飢えを凌いだ。
夫の両親が亡くなった後に墓を作り上京して蔡邕の行方を探し、再会を果たす。
『琵琶記』の底本は南方の戯曲『趙貞女』で、蔡中郎が親も妻も棄てる不孝者だったのを忠孝の男に改めた。
秦腔劇本では『趙五娘吃糠』や『趙五娘描容』の題名で同様の内容が演じられる。
また、南宋時代の戯曲『趙貞女蔡二郎』が、金元時代には『蔡伯喈』の題名で同様の劇本があったという。

趙貞女
趙貞
陳留郡夫人

趙四娘 ちょうしじょう 郭沫若(1892-1978)の経典話劇『蔡文姫』の人物。蔡琰の伯母。姪と共に匈奴へ拉致される。
文姫一人が帰国する時に文姫の胡子・伊知屠牙師と胡女・昭姫を預かった。

伏飛瓊 ふくひけい

明の鄒玉卿字昆圃撰『青虹嘯』又は『檐頭水』のヒロイン。献帝の伏皇后の妹。飛瓊は小字。
献帝の董貴妃の兄・董承の子の董圓に嫁ぐ。董承らの曹操暗殺計画が露見する。
処刑を免れるため董圓は内使の高文長を頼り、その父と親交のある司馬懿に守られ、
司馬懿の養子となって司馬師と改名し、のちに晋王となった。
清朝成立の『曲海総目提要』では史書に記録の無い内容を多数指摘される。

姜妻 きょうさい 京劇『冀州城』の人物。姜叙の妻。舞台設定は冀城が馬超に攻め落とされた時。
楊阜がおばの姜母のもとへ来て、馬超を倒す決意をする際に登場する。

倩娘 せいじょう 京劇『曹操與楊修』の人物。曹操の妻。曹操と結婚して十数年以上経ち、赤壁の敗戦後が舞台。
事あるごとに曹操から「賢妻」と呼ばれる。 曹操が誤って楊修の友の孔聞岱を殺し、悔やむのを慰めた。

曹娥 そうが 出典なし。民間伝承の人物。曹操の娘。関羽の妻。和訳文は沈伯俊著『三国志演義大事典』の立間祥介ら訳にあり。
関羽が劉備の二夫人を保護して曹操の元にいた際、曹操は関羽を配下にするため娘を嫁がせる。
関羽は曹操に背き劉備の元へ行こうとしたため、曹操は曹娥に関羽毒殺の指示を出す。
曹娥は父の企てを関羽に告げてを助け、関羽が出立した後で父に背いた罰として自ら首を吊った。
関羽は手紙で曹娥の死を知り、曹操の非道に憤慨したため5つの関所を守る曹操の大将計6人斬った。

曹月娥 そうげつが 江蘇省江淮地区の地方劇・淮劇『関公辞曹』のヒロイン。曹操の義女。もと歌妓。関羽の妻。
関羽が劉備の甘、麋二夫人を保護して曹操の元にいた際、曹操の娘として関羽と結婚する。
関羽が夫人を連れて逃げようとした時に夫を追いかけるが、関羽の劉備への忠誠心を知って自刃する。
脚本の着想は香火忏詞及び徽剧『挂印封金』

来鶯児 らいおうじ 広東省潮汕地区の地方劇・潮劇『曹営恋歌』のヒロイン。洛陽の歌妓。
戦乱の中、曹操の典軍校尉・王図に助けられ恋仲になるが、悲恋の結末を迎える。
着想元は蔡景仙の『中国名妓評伝』。他にも史書に記録のない歌妓・潘巧儿、曹植の妻・周氏が登場。

李氏

りし

『三国志演義』の架空人物。74回に登場。龐徳の妻。
建安24年(219年)に夫が樊城の救援を命じられ、出陣に赴くのを息子の会と共に見送る。
見送りの際に龐悳は戦死する覚悟を示し「もし私が死んだら龐会の面倒をよく看て欲しい。
この子は並みならぬ顔立ちをしているから、大きくなったら私の仇を討ってくれるだろう」と言い、妻子は哭泣した。

鹿鳴女 ろくめいじょ 京劇『曹操與楊修』の人物。曹操の義理の娘。楊修の妻。
曹操の実の娘ではないが詩才は蔡文姫に匹敵したため実子のように可愛がられ、楊修と結婚した。

王桃 おうとう 『三國志演義』以前にあった小説『花関索伝』の人物。王悦の姉。妹とともに関索の側室になる。
関索が鮑三娘を妻にした後、三娘に求婚していた者たちを打ち倒して四川へ向かった。
道中の蘆塘寨に王令公の娘・王桃と王悦姉妹がおり、戦って側室にし、蘆塘寨の軍勢も得た。

郭玉娘 かくぎょくじょう

2001年に日本で公演された京劇『戦古城』のヒロイン。中国での演目『(張飛趙雲)戦古城』には登場しない。
劇作家は北京京劇院の国家一級演出家・宋捷で、当時での最新作だった。 古城の将軍・郭常の娘。
徐州の戦いの後、劉備とはぐれた張飛が芒碭山(ぼうとうざん)を訪れた時に出会う。
張飛が賊に襲われ返り討ちにし、そのまま賊の親玉も倒すと根城を失った賊が古城を狙い、玉娘は父と共に応戦した。
あわや陥落といった時に張飛が来て救われ、二人は結ばれる。

花鬘 かまん 崑曲の古い劇『龍鳳巾』を元に再編した『化外奇縁』のヒロイン。作者は民国の京劇作家・溥緒(1882-1933)
南蛮王孟獲と祝融夫人の娘。諸葛亮の南征に従った関索と戦時中に出会い、終戦後に妻となる。
現在は京劇に『龍鳳巾』の演目で登場。伝承の中では他の関索の妻及び義姉妹の関銀屏と共に戦う話がある。

花中秀

龔秀英 きょうしゅうえい 京劇『趙子龍招親』のヒロイン。趙雲の妻。日本版『龍鳳呈祥』の登場人物・樊玉鳳のモデルか。
公孫瓉が劉備を傘下に入れ、趙雲に辺関を攻めさせてそこを拠点にしようとした。
辺関を守っていた龔統と龔秀英の兄妹が趙雲らを曹操軍の者だと思って攻撃し、戦が起きる。
戦いの中、秀英は趙雲の容貌と武芸が非凡だったために恋心を抱き、趙雲に負けた後、曹操と戦う意思を伝え、
趙雲との結婚を申し込んだ。趙雲が応じて二人は夫婦になり、兄と共に劉備の配下に加わった。

姜妻 きょうさい 越劇,晋劇『収姜維』の人物。姜維の妻。演目の別名を『天水関』,『三伝令』,『智収姜維』。
姜維が蜀へ降った後、姜維の母と共に蜀軍へ迎え入れられる。

少夫人(晋劇『収姜維』)

黄賽花 こうさいか
河南の地方劇・豫劇『関公過江』、『収馬岱』又は『対金抓』の人物。馬岱の妻。
母の黄母に「肝が小さくない」と評されるほど気が強い女傑。
馬岱は曹操との抗争後に馬超と離れ離れになり、黄堪に養われ黄三耀と名乗る。
馬超を探して飛虎山を通る最中で賽花を娶り、葭萌関にて馬超と再会し馬岱の呼称に戻す。

胡金定 こきんてい 『花関索伝』の人物。関羽の妻で関索の母。
関羽と張飛が劉備と義兄弟となり、足手まといとなるお互いの家族を殺すことになった。
張飛は夫人と関羽の子の関平を殺すことができず見逃し、胡氏は実家で男児を産む。
男児は索家荘で兵法と武芸を学んだ後、花関索と名乗り、父を探して母と仲間と共に旅立つ。
張飛に出会い、夫人が過去の出来事を話すと関索と共に関羽の家族だと認められ、夫と再会できた。

崔夫人 さいふじん 『三国志演義』の人物。118回に登場。劉禅の子・劉諶の妻。蜀志では姓不明。
劉禅が魏に降伏することを決め、絶望した劉諶が家族と共に自殺する。
同様の場面を劇にした京劇『哭祖廟』のヒロイン。

祝融夫人 しゅくゆうふじん 『三国志演義』の架空人物。90回に登場。孟獲の妻。火神・祝融氏の末裔。飛刀を投げれば百発百中だった。
諸葛亮軍に負け続ける孟獲たちに「男のくせに知恵がない」となじり、赤い巻き毛の馬に乗って出陣する。
蜀将の張嶷と馬忠を捕え、夫人を危険視した諸葛亮が魏延と趙雲に策を預けたため捕虜となる。
張嶷馬忠の身柄と引き換えに解放され、孟獲が諸葛亮に降伏した後は蜀将として傘下に加わる。

刺美人

孫安 そんあん 元朝の雑劇『両軍師隔江闘智』のヒロイン。劉備の妻。孫権の妹。
『三国志平話』『三国志演義』とほぼ同一の劉備との政略結婚の場面に登場。
名前の元ネタは孫権の異母弟・孫朗(一名を仁)の字早安だと思われる。

孫夫人

孫氏 そんし

出典なし。民間伝承で生まれた人物。趙雲の妻。
趙雲が戦から帰ってきて水浴びをしているところ、全く傷がないことに気付き夫に理由を尋ねる。
趙雲は「俺が強すぎるからだ」と笑って言い、夫人は戯れに夫に針を指すと血が止まらなくなり、失血死したという。

孫軟児

趙氏 ちょうし 明代の小説『双忠孝』の架空人物。趙雲の娘。関興の妻。
『江陵県志』に収録された関平の妻で趙雲の娘のモデルか。

馬氏 ばし 明代の小説『双忠孝』の架空人物。馬超の娘。張苞の妻。
馬超は蜀軍参入前に生存していた家族を張魯の元に置いてきており、娘は蜀入り後に生まれたと思しい。
話中の婚姻時期は劉禅が即位する223年、馬超の蜀軍参入の時期は214年のため実際には存在しえない人物。

樊玉鳳 はんぎょくほう 2001年に日本で公演された京劇『龍鳳呈祥』の人物。京劇『取桂陽』の内容を大幅に変えた独自設定が足される。
中国での演目『龍鳳呈祥』別名を『甘露寺』,『龍鳳配』,『回荊州』,『美人計』には登場しない。
『龍鳳呈祥』の内容は劉備と孫夫人の結婚騒動で、日本版のみ劉備の結婚話の前に樊氏が登場する。
趙雲が諸葛亮の命で桂陽を戦わずに落とそうとした時、太守・趙範が趙雲と親交を深めて義兄弟となった。
趙範が趙雲に兄嫁との縁談を持ちかけたが趙雲は義理にそむくとして憤慨し、城外から桂陽を攻めた。
趙雲の攻撃に玉鳳は武具を纏って応戦し、劉備と諸葛亮が戦を中断させて両者の仲を取り持ち、趙雲と結婚する。

樊氏

糜氏 びし 明代の戯曲『七勝記』に登場。諸葛亮の妻。諸葛瞻の母?戯曲の内容は『漢晋春秋』に見られる孟獲の七縦七擒。
黄承彦の娘が清代までの演義に登場しなかったため、明代は糜氏が孔明の正室と見られていたか。

平夫人 へいふじん

明代の小説『双忠孝』の人物。関興の母。関羽の妻。
娘の玉貞と共に呉軍に囚われ、張飛が寝首をかかれた殺害された後、関興張苞が潘璋を討ち取り、
范姜,張達を捕縛して張飛の首を取り戻した際に救出される。
玉貞は呉軍に囚われた時に孫権の息子の妻にされるのを拒んで呂蒙を罵り、自刃した。

鮑三娘 ほうさんじょう
『花関索伝』のヒロイン。関索の妻。鮑凱の娘。鮑豊と鮑義の妹。
関索が父を探す旅の道中、孫権が出した曹操への使者を殺し輸送品を奪い、仲間の勧めで鮑家荘に立ち寄る。
鮑家荘の三娘は己と戦って勝った者と結婚すると聞き、関索は三娘の父兄を負かし、
三娘と互角に渡り合った後に勝ち結婚した。もとより三娘には廉康との縁談があったが三娘は関索を選んだ。
関索が関羽と出会えた後に劉備配下となり、関索が雲南へ移されると王姉妹と共に付き従った。
劉備の死後、病を得た関索が亡くなると三夫人は実家へ帰った。
鮑三娘の墓に伝わる伝説では蜀の滅亡まで葭萌関で戦い、戦死したともいう。

羅玉鳳 らぎょくほう 出典不明。2010年5月7日及び10日の張飛の異聞が載ったPDF記事を確認。張飛の養女。
姓は羅。名は玉鳳。張飛が長坂坡で曹操の大軍を一喝した逸話の異説に登場。
その年、張飛は和やかな雰囲気で曹操をなだめ、養女の玉鳳は気立てが良く
淑女の素養があると言って縁談を持ちかけていたという。

李翠蓮 りすいれん 清代発祥の河北梆子の演目『青銅剣』のヒロイン。趙雲の妻。
劉備が長坂での逃亡戦を行なった後、西川(四川?)で趙雲と出会いすぐに結婚する。
趙雲が妻を置いて戦へ赴く際に青銅剣を妻に渡し、出兵の間に全定という息子を出産した。
十数年後に劉備が西川に訪れた時、全定は青銅剣を身に着けて父を探した。
全定が功績を立てたことで諸葛亮や諸将は趙雲に妻子と引き合わせ、父と子は団欒できるようになった。

李氏 りし 明1609年刊行の小説『続三国演義』の架空人物。張苞の妾。長男の張賓字孟孫の母。
妊娠の際に見た夢で、仙人の呂洞賓から玉柱を受け取ったため生まれた息子を張賓と名付けた。

李夫人 りふじん 京劇『亡蜀鑒』の主役。演目の別名は『江油関』,『李氏殉節』。馬邈の妻。
川劇、湘劇、秦腔、滇劇にも同様の演目があり、京劇版は川劇『江油関』を改編したもの。
川劇版の原作者は黄吉安(1836—1924)で、演義117回をもとに製作した。
李氏が魏へ投降しようとする夫を罵倒し自害すると、その貞節を魏将鄧艾が称賛し、手厚く埋葬した。

喬婉 きょうえん 京劇『周瑜』の登場人物。喬玄の次女の小喬。周瑜の妻。周瑜との縁談の場面に登場。
1960年上映の京劇『鳳凰二喬』では姉共々京劇での創作名で登場するが、今までになかった女傑として脚色される。
呉郡の厳白虎が東呉徳王を名乗り、喬玄を取り込んで二喬に婚姻を迫ったが拒まれる。
その頃に孫策と周瑜が江東へ陣を引き喬玄と同盟を組もうとした。
姉は孫策たちと対峙して布陣をしき、小喬が孫策と周瑜に陣を落とす方法を告げて勝たせ、四人は結婚する。
その後に厳白虎が攻めてきて、新婦は共だってこれを撃墜した。演義では厳白虎は196年に孫策と戦い董襲に殺され、
呉志では197年に孫策と戦うため本来二橋を娶る199年より婚期が早まっている。

小喬

喬靚 きょうせい 京劇『周瑜』の登場人物。喬玄の長女の大喬。孫策の妻。妹の方が台詞多し。
『鳳凰二喬』では自身の武略に自信を持ち孫策を軽んじるも、妹の計略で孫策と結婚することになった。

大喬

呉国太 ごこくたい 『三国志演義』の架空人物。孫堅の側室。呉太夫人の妹。孫朗と孫夫人の実母と設定。
自身の知らぬところで娘を謀略の手駒にされたことに怒る。
周瑜らが陥れようとした劉備の人となりを見て気に入り、娘を正室に迎えさせた。
国太の呼び名は同時期に二喬の父の喬国老が登場した点より、実名でなく「国の母」といった尊称だと思われる。

陸三女 りくさんじょ
清の董含撰『三岡識略』巻2収録。陸遜の三番目の娘。王氏に嫁ぐ。
華亭の南橋の北へ二里ほどの場所に住む劉叟という男がおり、赤い服の女を見て追いかけたが見失う。
あたりの地面を掘ると、古墳が見え短い碑があり「呉陸公遜第三女王夫人之墓」と書いてあった。
碑のそばに玉のように美しい色の瓦盆(鉢)があり、劉叟が持ち帰ると赤い服の女に付きまとわれ病死した。
鉢は好事家のもとに渡り、水を入れても涸れることはなかったという奇談。墓や碑は現存しない。

王夫人

任紅昌 じんこうしょう 元代の雑曲『連環計』のヒロイン。任昂の娘だったが流浪のすえ王允の奴婢になり官女になる。
宮中では貂蝉冠の職に就いたため貂蝉と改名。董卓と呂布を仲たがいさせる。

貂蝉

銭氏 せんし

京劇『取桂陽』の登場人物。桂陽太守・趙範の妻。亡き趙廉の弟嫁。
夫に先立たれた兄嫁の樊氏に再婚を勧め、樊氏は結婚相手に求める三つの条件を提示した。
一つは文武両道で名声があること、もう一つは容貌が堂々としていること、最後は亡夫と同じ趙姓であること。
三つの条件を満たす趙雲と縁談が持ち上がったが、趙雲は義兄弟である趙範の兄嫁は自分にとっても兄嫁だとし、
劉備に縁談の承諾を促されるも断固拒否して破談となった。

銭夫人

曹氏 そうし

『三国志演義』の架空人物。16回に登場。曹豹の娘で呂布の側室。
呂布が小沛に居た時に結婚したが子がいないまま早世する。

貂蝉 ちょうせん 『三国志演義』の架空人物。8回から登場。王允の養女で董卓の妾。のちに呂布の妾となる。
董卓と呂布を仲たがいさせる王允の計画のため両者に媚びを売って惑わせ、董卓を破滅させた。
その後は呂布の妾として下邳の戦まで付き従うが、敗戦後の所在は不明。曹操に保護されたか。
原型は呂布が密通した董卓の侍女だとされ、この件により両者の仲は悪くなった。
演義の前身『全相三國志平話』では関西臨洮の人とされ、姓を任、小字を貂蝉とする。

任氏、任紅昌

董氏 とうし 『三国志演義』の架空人物だが未登場。演義での李儒は董卓の娘婿の設定。

李春香
りしゅんこう
『三国志演義』の架空人物。57回に登場。黄奎の妾。黄奎の妻の弟・苗沢と密通する。211年没。
苗沢は春香を妻にしたいと思い、黄奎を死に追いやった後に曹操に春香を妻にするよう頼んだ。
曹操は「女欲しさに姉の一家を滅ぼす不義の輩を生かしておけるか」と言い捨て、春香と一家共々斬首された。

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