張叔紀
叔紀は、従順かつ素直で、才媛たちから(女性のお手本として)仰がれた。叔紀は張覇(司馬敬司の夫)の孫娘である。広漢の王遵に嫁いだ。非常に賢訓をわきまえた人で、姑(しゅうとめ)に仕えては礼を慎んだ。実子の商は海内の名士となった。広漢の周幹・古朴・彭勰(ホウキョウ)、漢中の祝亀らが、彼女のために頌を作っていう、「幼くしては家の孝女、長じては家の賢婦であり、老いては、子らの慈親であった。終始、温やかで且つ恵順であり、心は誠実で思慮深い人であった。諡して孝明恵母というにふさわしい」と。

【華陽国志巻10之3】



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