習氏
龐統の弟の龐林は荊州治中従事として鎮北将軍・黄権の呉征討に従軍した。軍が敗北した後、黄権について魏に赴いた。魏では列侯に封じられ、鉅鹿の太守にまで官位が登った。

『襄陽記』にいう。龐林の妻は同郡(襄陽郡)の習禎の妹である。習禎の事跡は楊戯の『季漢輔臣賛』に記載がある。曹公が荊州を破ったとき、龐林の妻は龐林と離ればなれになり、一人で幼い娘を十余年養育した。後年、龐林が黄権に従って魏に投降したとき、ふたたび親子で暮らすことができた。魏の文帝は習氏を聞き知って彼女を賢婦だと思い、寝台・とばり・衣服を賜ってその節義を表彰した。

【巻37・龐統伝】


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