夏侯氏
羊祜は成長すると、博學で文章をよくし、身長は七尺三寸、美しい鬚と眉を持ち、談論をよくした。郡将の夏侯威は羊祜を優れていると思い、兄・夏侯霸の娘を妻に娶わせた。
夏侯覇が蜀に降り、(夏侯覇と)姻戚関係にあった者の多くは絶縁を申し出たが、羊祜はただ妻を安心させ、さらに礼遇を厚くした。
羊祜の没後2年して呉は平定された。帝(司馬炎)は涙を流し、「これは羊太傅の功績である」と言って、夏侯氏を萬歲鄉君に封じ、食邑五千戶と帛一万匹、穀を一万斛賜った。

【晋書巻34・羊祜伝】

羊祜の妻の夏侯氏は、正直で賢淑であった。羊祜が没した後、武帝は以前の呉の平定の功績をもって、夏侯氏を封じて萬歳郷君とした。帛を萬匹と穀を萬斛賜り、夏侯氏はこう言った。「廣君の恵です」と。賜った穀と帛は一族のうち貧しい者に分け与えた。

【泰安府志】


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